パパの歌

GW、みなさまいかがお過ごしでしょうか。今回は自分の仕事の話ではありませんが、お仕事の紹介です。
連休中実家に帰省したとき、父の仕事を手伝って欲しいと言われ現場に一緒に行くことになりました。父の仕事は電器屋。水道工事などもやります。この日は井戸水を吸い上げるポンプの交換。そんなに深くはないけれど大きな井戸で、井戸水は畑などに使用しているようです。久しぶりに見た井戸は覗くのも腰が引けて怖かった……

 
立派な納屋には鍬などの道具や薪があり、昔ながらの農家といったお客様宅。
お庭にたけのこ発見!

 
さて、父は現場に着くなりガンガン始めます。下見してあるのだとは思うけど、迷いのなさに「おぉぉ!」と思いました。その後もザクザクと穴を掘り、キリキリと管を切断していきます。古いポンプが置かれていた場所はガタガタで斜めになっていたので、土を盛って平らにすることに。「ちょっと踏んでて」と言われたので手伝いましたが、決して私の体重が軽すぎるということはないけれど、小柄の私が踏み踏みしたところで効果があったのかどうか…

一通り配管が終わり井戸の中の管とつなぎます。つなぐ作業は井戸に入ってやると言うので正直怖かったです。ハシゴにロープを結び、それを木に括りつけ井戸へ降りるための道具が完了。がっしりした男性の体重をこれだけでささえるのか…大丈夫なのだろうかとかなり不安でしたが、父はこれまたサクサクと降り始めました。


そして井戸の中の父に道具を手渡すのが私のお手伝い。父、がんばれ!
 
管と管をカポッとはめて終了。この作業自体は5分程だったけれど、父生還。よかった…本当によかった。

冬場に凍らないよう管にクッションを巻き、ポンプのスイッチを入れて無事に動いていることを確認して終わりです。

手際の良さに感動!  
そして、小さな町の電器屋とはいえ、その仕事は命がけでした。
 
♪昼間のパパはちょっと違う。昼間のパパは光ってる。
 
私の頭の中では清志郎の声が流れていました。
「パパ」なんて呼んだことありませんが…
 
 
「お父さんってすごいな!」と心の底から思いましたが、それと同時に、自分も働く者として、違う職種の仕事ぶりを見られたことが有意義でした。父に聞くと、やはり頭の中で配置場所や手順など仕事の進め方を組み立ててから始めるそうで、自分だけのこだわりとして素人が見ても気がつかないような事にも気を配る。これは単なる自己満足だけど、(でも気がついてもらえるとかなり嬉しい)やはりそこはどんな職種も同じで、仕事ってそういうもんだ。と。
以前父にクーラーを取り付けてもらった時も、ホースの処理などがスッキリしており、テープの巻き方もピチッとしていて、性格がでるのかしら?などと感じたことも思い出しました。
 
私は両親が自営なので、父も母も働く姿は小さな頃から見てきましたが現場を見たのは初めて。改めて子どもは親の働いている姿を見た方がいいなと思いました。会社勤めのお父さんやお母さんも、それぞれの子どもたちによる会社参観日みないなものがあったら面白いかもしれませんね! 子どもに見られるのはとても緊張すると思いますが、逆に刺激になるかと。いろんな意味で……
とにかく、どんな職種、どんな仕事も、プライドを持って一生懸命働いている人はかっこいいなと。
お腹がでっぷりしていても、足が臭くたって、脂っぽくたってかっこいいと思うのです。
 
 
働くパパはいい汗かいてる。働くパパは男だぜ!