職人の仕事

先日、大工さんの撮影に行ってきました。

 
最近では家を建てるにも、お客さまから大工さんへ直接相談があるということもなくなり、なかなか接点がないのが現状です。
しかし、現場で家を建てているのは大工さんや職人の方々。
接点が減ると、昔は来ていた話もどんどん減っていき、技術を持った職人さんたちの腕をふるう場所が減ってきているのも事実。
口べたな方が多い職人さんたちですが、話せばいろんな事を教えてくれるし、一生懸命説明してくれたりする親切な方が多いのです。(話は建築の事ではありませんが、今回伺ったお一人は登山家で、スケジュールの話をしていたところ、「その頃は山へ行くんだ」と、ボソッとお話してくれました!)
 
黙って仕事をするのが職人の世界だったのかもしれませんが、しかしこのご時世。自分で自分の仕事をアピールする事は、職人の世界であろうと、もはや必須なのかもしれません。そんな、口べたな昔ながらの職人さんたちは、少しずつ努力もされています。近くの大工さんなどに気軽に相談してみると、オリジナルの家具や棚など、素敵なものが出来るかもしれませんよ!
 
ということで、撮影は大工さんの技術を見てもらおうというもので、只今編集中です♪
 
今回は、最近の一般住宅ではあまり見られなくなったけれど、少し前までは普通に使われていたという継ぎの技術を見せていただきました。

思わず見惚れてしまったその手際の良さ。
ササッと墨付けし、鋸を入れ、電鋸に持ち替え、鑿でカンカンすると、あっという間に木材の一部がぱこっと外れる。外れる様子が気持ちよくて思わず「おぉ〜」と声を上げそうになる私のことなどは見向きもせず、淡々と仕事をする職人さん。本当に鮮やかなのです!
 
編集しながら何度も同じ映像を見ているのですが、木材が外れるところでは毎度「おぉ〜」となります。鋸の使い方もやさしいというか、柔らかい。
私が鋸を使うと、腕がすごく疲れるし、刃がすぐにペニャッっとなってしまいます。DIYが好きなので過去に何度か挑戦しましたが、「切る」という手間が半端でないので、もっぱら切る行程はお店でお願いしています。私の鋸なんかとは使っている道具ももちろん違うとは思いますが、大工さんの手つきを見ていて、これは道具のせいばかりではないな……と実感。

 
完成までもうすぐです。
 
 
【おまけ】 

大工さんのお庭に居着いているという野良さん。アンニュイな表情♡