仕事の中での好きな作業

いよいよ今週末は手創り市です!
今のところ天気予報は曇……大丈夫ですよね?いや、雨さえ降らなければ大丈夫です!(きっと)
 
さて、こんなことを言いはじめると年代がばれますね。と言いいましても特に年齢非公開ではありませんが、私がグラフィックデザイナーという職に就いた時はまだ、アナログでラフを作り版下で入稿していました。ちょうど転換期ではありましたが、学校ではMacの台数も限られ、選択授業でした。この授業の枠から漏れた人は自分で手に入れる以外Macに触る機会はないような時代。(まだまだ高かった)
 
会社に入ってまずやったことは、烏口(からすぐち)ロットリングで罫線を引く練習。その後、上司や先輩の描いたラフ通りに写植を貼り、写真の辺りをコピーで拡大縮小して貼り、版下を作る。その後は自分でラフも作りOKが出たら版下作成して入稿。直しが入ると面倒で大変な時代でした。 
入社後、わりと早い段階で会社にもMacが導入されましたが、すべてデータで入稿できるようになったのはまた数年後の事でした。Macでデザインしたものを印画紙に出力し、わざわざ版下にしていました。
 
しかし私はこの版下を作る作業が嫌いではありませんで、むしろ好きだったのかもしれません。完全に版下を作らなくなってからも、たとえば立体ラフを作る時、カッターで紙をシャーっと切り、出力紙を糊で台紙に貼り、折って貼ってを繰り返すこの作業には、息抜きのような感覚さえありましたので。家の障子貼りなども、始めるまではものすごく面倒くさいと思うのですが、やっていくうちに変な使命感とプライドが現れ、いつしかプライドをかけて自分との闘いとなってしまいます。(たかが障子貼りなのにね)
 
自分は紙を切って貼ってとすることが好きなのか?と気がついたのは、実は最近です。和紙でいろいろ作っている中、中腰や前屈みで作業をしていると体も疲れ、しかしこのチマチマした作業がなぜこんなにも楽しいのだろうと考たところ、そういえば前から好きだったのかもしれないなと思いました。そして、今度はどんな風に切って貼ってしようかとあれこれ考えるのがこの上なく楽しいのです。
 
手創り市、私は作家さん達のそんな空気も感じられて好きなのだと思います。
 
鬼子母神大鳥神社。閑静で緑もあって、そんな楽しい気持ちが集結した空気で深呼吸などしてみてはいかがでしょうか。
ご来場、心よりお待ち申し上げます。