『千代ちゃん』を図書館へ

【お詫び】
当方のミスにより、書籍『千代ちゃん』に誤植と乱丁が発覚し、関係者の方々にはご迷惑をおかけすることになってしまいました。大変申し訳ありませんでした。

 
先日完成した母本『千代ちゃん』。やっと完成したわけですが程なくして誤植と乱丁が発覚し、しばらく凹んでおりました。しかし予算の関係上刷り直すわけにもいかず、著者の千代子さんへ謝罪し、気持ちを切り替えることにしました。関係社の方々にも本当に申し訳ありません。
 
さて、せっかく書籍という形にできたので、書籍にまつわる物や事をいろいろ経験してみることにしました。
まずはじめに、図書館へ献本したら自費出版本でも置いてもらえるのか?を調べてみることに。普通に書籍の寄付は喜ばれるだろうと想像できますが、自費出版本(一個人の自伝)は歓迎されるのかどうか。図書館関連を調べてもこれといった情報を得ることができず、しかし「納本」という「制度」があることを知りました。国内で頒布を目的として発行された出版物は国会図書館への納本の義務(?)があるとのこと。
え?義務なの?もし納本しなかったらペナルティはあるの?……よくわからないながら制度の詳細を読んでいると自費出版にもこの制度は適用されるとのこと。
へぇ…国会図書館にね…自費出版の本もか……ということで、そういうことなら『千代ちゃん』も置いてもらおうと納本してみることにしました。郵送でもよかったのですが、次回があるかどうかわからないので実際に行ってみようと。何事も経験なり。
 
昔、社会科見学で国会議事堂に行ったことがあったっけ、無かったっけ、と思いながら歩く。(結局思い出せず…)一般人はほとんど歩いていない。

 
ドキドキの初国会図書館

彫刻がありました。(タイトル失念)

  
国会図書館は登録をしないと中に入れず利用できないのですが、とりあえず入口で納本したい旨を警備員さんに伝えたところ、一瞬「わざわざ?」的な表情をされた後、「ありがとうございます!」のお礼と共に丁寧に案内していただきました。
別の入口を案内され「納本したいのです」と受付をしたところ、こちらでも「ありがとうございます!!」と元気にお礼を頂き、恐縮するワビスケ。今まで知らなかったけれど、納本とはお礼を言われるような行為なのか…と少し安心しました。

地下にある倉庫のような広い部屋で作業をしていた女性の係員の方に手渡して納本完了。販売する本ではないので無償納本にしました。これで、母が亡くなっても、私が死んでも、子孫が途絶えたとしても『千代ちゃん』は最低1冊はこの世に残ることに! 2013年3月、自費出版で自伝を出版した普通の主婦・千代ちゃんが日本に存在したという記録が残りました。
世の中には知らない制度がたくさんあるものだな。
母にとってはよい記念になるのではなかろうかと思いつつ、事後報告だったので「そんなことしないでいいのよ。余計なことしないで!」と言われないだろうかと一抹の不安もあったのですが、どうやら喜んでもらえたようです。
地元の寄居図書館にも問い合わせたところ「是非に!!」との嬉しいリアクションを頂き、図書館としては3冊あると非常にありがたいとのことだったので3冊納本しました。寄居在住またはお近くにお住まいの方など、機会がありましたらお手にとってみてください。そして、読んだよ〜のお知らせや感想など頂けたら大変嬉しゅうございます。

図書館へ本を寄付することが、こんなに喜んでもらえる行為だとは今まで知りませんでした。また、今回思ったのは、リアクションするの大事だなと。「嬉しい」のリアクションなどは受ける方も嬉しくなるし、何より言葉にしなくとも気持ちが直に伝わるものだなと。電話口からも伝わる「ありがとう」のリアクションをいただいた寄居図書館の方に感謝です。ありがとうございました!