上野の旅

おはようございます。ワビスケです。
 
先日、久しぶりに上野を巡ってまいりました。
と言いますのも、「ぐるっとパス」なる物を入手いたしまして
最近は、普段あまり行かないような場所へもいろいろと訪れているのです。
自分の行動範囲というものはある程度決まってしまいがちですが、
割引券や入場券が手元にあれば、せっかくなので行ってみるかとなるもので、
しかもそれを自ら買ったとなれば、元は取りたいとなるのが庶民感情だと思います。
かく言う私も庶民感情丸出しで巡っているわけです。
 
しかし、なかなかこれが、新鮮で楽しいです。
 
都内にはたくさんの博物館や美術館があるのだなぁと改めて思うのですが、
企画展などは大々的に宣伝もするので、話題なものは行列したりもしますが、
常設展だってあなどれない!かなり面白いのですね。
しかも入場料が安い割りにがっつり堪能できて充実感は想像以上でした。
最近の美術館や博物館は、フラッシュなど周りに配慮すれば写真OKなところも寛大です。
 
国立西洋美術館〉にて。

17世紀オランダ/エドワールド・コリール『ヴァニタスー書物と髑髏のある静物
髑髏って…かなりロックでかっこいいです。確かに静物ですね。
 

オーギュスト・ロダン 『フギット・アモール』(去りゆく愛)
『考える人』で有名なロダンの彫刻ですが、表現がストレートで悲哀を感じます。
同時に、こんな風にすがってくる男性から去りたいと思った女性にも共感せざるを得ませんが…
 

18世紀/ピエトロ・ロンギ『不謹慎な殿方』
殿方はいつの時代も変わらない?(笑)
 

ダフィット・テニールス(子)/『聖アントニウスの誘惑』
魚に乗った妖精(?)が空中を飛んでいるなど、世界観がブリューゲルっぽくて楽しい。
と思って調べてみたら、どうやら血縁関係にあるみたい。
それにしても、時代性なのかお国柄なのか、父と子で同じ名前って…混乱します……
だから(父)(子)となっているのですね。
 
立派な宗教画やモネ、ルノワールピカソなどなど、本当にたくさんの彫刻や絵画があり
楽しく、満足感でいっぱいでした。
絵画など美術というものは歴史の影響が強く反映されるもので、
そういう面も勉強して知っているとより楽しめるのでしょう。
自然と知りたい欲も湧いてきます。
 
時代が変われど、身分や生活が違えど、人間の本質というものはさほど変わらないのだなぁと思いました。
嫉妬や妬み、男女の愛憎劇、地位や名誉にすがる人、皮肉をおもしろがったりする感性なども
今と何ら変わらずで、そこがまた面白いです。だから今観ても面白いのですかね。
 
私なりにですが、芸術を満喫!