大崎上島 その1〜宝物〜

こんにちは。ワビスケです。
 
先日の日記にも少し書きましたが、Iターンの友人がいる大崎上島のこと。

 
東京都生まれの東京育ち、年頃の娘さんが大崎上島へ移住しました。
親戚がいるわけでもなく、縁もゆかりもない島へ単身移住です。
きっかけは友人がいたということだけ。
友人を訪ねて年に何度か訪れるうちに島の魅力にとりつかれたのだそうです。
彼女の場合は、都会での仕事や人間関係に辟易し、休息や逃げ場を求めて島へ移住するわけではなく
単純に島が好きになったから、島に惚れたという感じでしょうか。
こんなこと言ったら怒られるかもしれないけど…惚れた男の元へ嫁いでいった感じ? (私見ですが)
もちろん旅として訪れていた頃には、悩んでいたり休息を求めていたのかもしれません。
ただ、決断後の彼女のウキウキした感じや楽しくて仕方ない感じを見ていると、
いい男見つけたな!と応援したい気分なのです。
移住を決める理由が「惚れたから」というだけというのも潔い。
 
しかしいざ暮らすとなると、人間関係や仕事、コミュニティが小さくなる分
都心とはまた違った大変さもあるとは思うのですが、そこは島まで追いかけていった惚れた彼女の弱みです。
しかし、ただ振り回されるのではなく、逞しい彼女の場合は自分から引っ張ってじゃんじゃん乗り越えていくでしょう。
 
今年の初夏、そんな彼女の惚れた男(島)の品定め?に行ってきました。
 
彼女お勧めの海岸に行ってくつろいでいると、小学生がキャーキャー言いながら出現!
学校の授業の一環として先生と一緒にゴミ拾いに来たらしいのですが、みんなとっても楽しそうなのが印象的でした。
ゴミといっても島の人たちが捨てているわけではなく、漂流物なのだそうです。
独自のルールを決めて遊ぶようにゴミ拾いをする姿が楽しそうで、仲間に入れてもらって一緒にゴミを拾い、
写真を撮っておしゃべりをして。本当に楽しかったです。
帰り際子どもたちに「撮った写真を人数分焼き増しして送ってくれ」と言われ、ちゃっかりしているなと思いつつ、
集合写真のスナップがクラスに一枚だけあっても仕方ないかと、彼らのしっかりした考えに感心し、人数分焼き増しして送りました。
すると、丁寧な先生のお礼と共に、ひとりひとりからのお手紙が送られてきたのです。

 
子どもたちがあまりに素直だったので、このまますくすくと成長して欲しいなぁと思い写真と一緒に手紙を添えたのですが
その手紙もよく読んでくれていて、お礼と返事をひとりひとり丁寧に書いてくれていました。
真っ黒に日焼けした元気な姿に逆に励まされ、お礼を言いたいのはこちらの方なのに「一緒にゴミを拾ってくれてありがとう!」と。
先生が返事を書くように促してくれたのだとは思いますが、本当にうれしくて感動しました。
 
これらの手紙は私の宝物となりました。
そして大崎上島という場所にまた行きたいと思いました。また彼らに会いたいです。
こんな出会いも旅の楽しみですね。
 
今年の春、スクーリングパッドで出会った仲間が立ち上げた『離島経済新聞社』。
日本の島をつなぐリト経のステキなサイトです。
こちらでも大崎上島のことが取り上げられ、移住した彼女も登場しています。
http://www.ritokei.com/index.php