秀英体100 ジュンク堂トークショウ

秀英体100〜書体に目覚める読書』 祖父江慎×佐々木愛DNP 秀英体開発室)
2月5日のD♥Yの後、池袋ジュンク堂にて行われたトークショーに行ってきました。
  
今年は秀英体が生まれて100年なのだそうです。会場は文字マスターな方たちばかりだったようですが、
マニアックでありつつ、書体に詳しくない方でも存分に楽しめるような内容でした。
何と言っても祖父江さんのキャラクターと文字への愛がすごかったです!
ジュンク堂でもらったトークショーのチラシ、祖父江さんの略歴には、
『祖父江さんの並外れた「うっとり力」を持って多方面で活躍』とありましたが、まさに「うっとり力」が溢れてました☆
 
秀英体の歴史や変遷、似ている書体の見分け方を実際に書いて説明してくださり、
ここがいいのよ〜♡と楽しそうにお話してくださるの聞いていると(見ていると)、
文字にも性格があり愛でるべき対象だなと確かに思います。
不細工文字もだんだん愛着が湧いてくるというお話など、それはそれは楽しく勉強になりとても有意義な時間でした。
 
秀英体は2005年からこつこつとリニューアル&新開発中なのだと。
佐々木さんも祖父江さんに負けないくらいの愛情で、お二人のお話は少々次元が違う気がしましたが、とっても面白かったです!

 
読書する時に、書体に目を向けてみると違った面白さがあるとおっしゃっていました。
活版の時代には、本文中にポッと違う書体が混ざっているのは当たり前だったようで、
今のように全てが同じ書体ということはありえなかったようです。へぇ〜と思いましたが、作業上仕方のないことなのですね。
そんな中、他の活字と混ざっても違和感がなく美しいようにと作られたのが秀英体で、
逆に他の活字と混ざるとすぐに分かり(目立つ)、むしろ自社書体のみで使いたいと作られた書体もあるのだとか。
 
ん〜! どちらもポリシーを感じます。
 
とにかく楽しく、ためになる1時間半でした。
 
gggでの「秀英体100」展覧会は行けなかったのですが、次は大阪に移動中のようなので大阪まで行こうかしら……