思い出と文字癖

こんにちは。ワビスケです。
 
いわゆる「デザイン」業界・仕事の中には、規模も大きくて目立つものから小さく細かなものまであります。
小さなものは本当に小さいのですよ。。。
 
私がフリーになってから頂けるようになったお仕事もそんな小さな仕事の一つかもしれません。しかも超ニッチな。
でも私はこの分野(?)は得意でして、しかも大好きなジャンルなのです! なので毎日楽しくお仕事させてもらっています。
そこで気がついた私の文字癖。先日トークショーで祖父江さんのお話を伺った影響もあると思いますが、明朝系の文字を書いていてある癖に気がつきました。
 
これは……中学校の頃の高田先生の影響ではないか!?
 
私が中学1年の頃、高田先生という社会科の先生が赴任してきました。その先生は体は細いのですが強面で厳しい先生。なんと言いますか……昔はやんちゃしていたようなオーラがあり、怒ると本気で怖かったです。ガンのつけ方が板に付いていたのでそう思ったのかもしれません。
私には2つ違いの兄がいるのですが、私が中1の頃の兄たちの学年(3年生)は荒れていてヤンキーが多かったのです。先生は叱る時も筋が1本通っていて、ヤンキー先輩たちも高田先生には一目置いているような感じでした。(怖かっただけかな…)私はそんな一目置かれているところもかっこいいなぁと思っていたのです。
しかし、その高田先生の授業を初めて受けた時にはカルチャーショック的に驚いたのを覚えています。何に驚いたかというと、先生が黒板に書いた文字に!!
 
黒板にチョークでサラサラと書くのですが、その文字の線の細いこと!
体も細かったですが文字が顔に見合わず華奢できれいだったのです。きれいなのにとっても癖のある文字にも驚きました。
こんな感じ↓

角が特徴的でとにかくカクカクしている!でも線が細くはらいなどがやわらかいせいか、全体的な印象はカクカクしていなくて、とにかく不思議でした。
しかし、黒板に線の細く華奢な文字というのは、視力の悪い私にとって見づらいというのが難点でしたが……
私は衝撃的だったので、どうやって書いているのかじーっと見入って研究してましたね。練習してマスターしました!
なのでこの頃のノートは全部こんな字だと思います。
 
細部を見ると跳ねるべきではないところが跳ねていたり、跳ねていなかったりと厳密に言うと間違いなのかもしれませんが、私はこの高田先生の文字の模写が楽しくて率先してノートをとったりしてました。むしろ何か書いていたいみたいな感じですかねw
 
そんな高田先生の受け持ちの社会ですが、実は苦手な教科でして…
苦手と言うより、私はお勉強があまり好きではない子だったので、テスト前なども勉強するふりはしていましたが、なんとなく教科書を読んだりする程度。すぐ眠くなってしまうので無理せずに寝てしまうような、勉強で頑張った!という思い出はないのです。
そんな私にもひとつだけ!
 
社会のテストで100点満点を取ったことがあるのです! しかも、クラスでただ1人だけ。
自分でもびっくりして、注目されて妙にドキドキしたのを覚えていますが、高田先生の教科で100点を取れたことがとてもうれしかったです。
100点なんて後にも先にもこれきりでしょう。
 
そんな高田先生のことを仕事をしていてふと思い出しました。この時期に好きで楽しくて模写していた高田先生の文字の癖は、普通に私の癖として残ったのですね。
 
思い出も含め感慨深いものがありますが、そうやって薄っぺらい自分にも少しずつ何かが残ってきているのだなぁなんて思います。
まぁ、本当にどうでも良いものですが。それでも思い返せる楽しい思い出があるということもうれしいものです。
ちなみに高田先生は結構フレンドリーでもありとてもステキな先生で、妹の学年(2つ違い)には「熱血」というあだ名で呼ばれていることを知った時には、少々切なくなったことも思い出しました。

 
仕事があることと、高田先生に改めて感謝しつつ、今日もがんばります。