楮かしき2013

昨年に続き、今年もお手伝いに行ってきました小川町。
早いものでもう1年経つのですね…と浸ってる場合ではありません。昨年からは1年ですが、今年が始まってまだ1ヶ月。もう1ヶ月とも言いますが…。いや、この話題はやめましょう。
 
さて、楮かしき。この湯気と香りで昨年の様子を鮮明に思い出します。

早朝から釜に火を入れ楮を蒸し、私ども手伝い軍団が到着する頃にはちょうどいい塩梅に。
 
釜の蓋を開け、すかさず水をかけます。お肌の引き締め効果と同じで芯がキュッと縮まり、皮が向けやすくなるのだそうです。昔の人は本当に知恵がありますね。

モアモアの湯気の中、ホクホクとしたいい香りがする楮。栗のような香ばしい香りです。毎年この時期はひどい乾燥に悩まされるので、湿気たっぷりの釜の近くが心地いい。ただ、眼鏡の方は何も見えなくなる上に、真っ白な眼鏡が面白い感じになってしまいますので要注意。(個人的見解です)
 
冷めないように毛布をかけて剥いていきます。剥きやすくなったとは言え木の皮です。親指の腹が痛くなりますが、和紙のためにひたすら剥きまくる。昔はこの作業、子どもたちの仕事だったようで、手袋なんぞしようものなら叱られたそうですよ! 昔、厳しいです…。
 
 
そして、今年お借りした前掛けはこれ♪ なぜかテンションが上がる瞬間。

 
今年は都合により全部お手伝いが出来ず途中まで。
私が手伝えたのはわずかでしたが、これらが原料となり、職人さんの手によって和紙になる。かっこいい和紙にしてもらいなさいね、と心の中でつぶやきながら楮を剥くのでした。
 
※昨年の楮かしきの様子はこちらに。